科目名 | ジェンダーの社会学 (Sociology of Gender) |
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責任者名 | 須長 史生(富士吉田教育部 准教授) |
学期 | 後期 |
対象学年 | 1学年 |
学部学科 | 医学部医学科 歯学部歯学科 薬学部薬学科 保健医療学部看護学科 保健医療学部理学療法学科・リハビリテーション学科理学療法学専攻 保健医療学部作業療法学科・リハビリテーション学科作業療法学専攻 |
授業形式等 | 講義 選択 1単位 |
須長 史生
(富士吉田教育部
准教授
) |
男女の性別に関する諸事象の多くが文化的社会的な影響力の下にあることを理解するために、ジェンダーの概念やジェンダー論の考え方を習得する。 |
1. | フェミニズムの二つの波について、その時代、場所、獲得目標などを具体的に指摘できる。 |
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2. | Personal is politicalというフェミニズムのスローガンの意義を説明できる。 |
3. | ジェンダーの二分法の意味とその問題点が説明できる。 |
4. | 隠れたカリキュラムについて、具体例を挙げられる。 |
5. | 隠れたカリキュラムの問題点を指摘できる。
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6. | 現在社会で起こっている性別に関するさまざまな問題をジェンダーの視点から説明することができる。 |
7. | 授業内容のポイントを指摘できる。 |
8. | 授業内容のポイントについて、身の回りの社会現象から適切な具体例を挙げられる。 |
1. | 毎時間,授業の冒頭に20分程度で学生の自由発表の時間を設ける. |
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2. | 第7回目の授業において,当該テーマについてグループ討論および発表の時間を設ける. |
・出席率は期末定期試験の受験のための必要要件とし,評価には含めない。
・毎回,授業時間内に課される「受講レポート」(7点×10回)と,第7~9回に授業時間内に出題される「特別課題」(10点×3回)を合計して,100点満点で採点される.合計60点以上を合格とする |
担当教員 | 対応時間 ・場所など | 備考 |
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| 月~木(16:00-18:00)
リベラルアーツ研究室(3号館2階201) | 時間外も事前調整により対応可(. |
男女の性別に関する諸事象の多くが文化的社会的な影響力の下にあることを理解するために、ジェンダーの概念や、ジェンダー論の考え方を習得する。フェミニズム、ジェンダー等の現在社会で起こっている性別に関するさまざまな問題をジェンダーの視点から理解する。
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各学部の「社会的貢献」および「自己研鑽」と関連性を持つ科目である. |
種別 | 図書名 | 著者名 | 出版社名 | 発行年 |
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教科書 | 図解雑学 ジェンダー | 加藤秀一・石田仁・海老原暁子 | ナツメ社
| 2005年 |
参考図書 | 女性のデータブック[第4版]
| 井上輝子・江原由美子(編) | 有斐閣 | 2005年 |
参考図書 | ハゲを生きる:外見と男らしさの社会学
| 須長史生 | 勁草書房 | 1999年 |
毎時間、授業の冒頭に20分程度、希望者による自主的な個人発表の時間を設ける。個人発表ではジェンダーに関連する様々なトピックの蓄積を目指す。また講義ではジェンダー論の考え方の修得をし、最終的に様々なトピックを体系的に関連づけて理解できることを目指す。なお、授業の最後に,毎時間簡単な課題を課す。 |
予習に関しては,毎時間の自由発表に関する教科書の該当部分(2~4頁程度)を読んでくることが求められる.また復習に関しては,毎時間,簡単な課題レポートが課される.
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後期の「ヒューマン・コミュニケーションB」の差別や人権に関する講義と関連性を有している。 |
回 | 年月日 | 曜日 | 時限 | 学習項目 | 学習内容 | 対象SBO | 担当 |
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1 | 2020.9.25 | 金 | 1 | オリエンテーション
ジェンダー論入門 フェミニズムの二つの波 ジェンダー概念の誕生 | 授業の概要を理解する
ジェンダー論の考え方 の基礎を理解する 第一波フェミニズムと第二波フェミニズムの違いを年代、地域、獲得目標ごとに理解する 「セックス」と「ジェンダー」 の違いを理解する ジェンダー概念の意義 や影響力を整理する | 1.2.3.6.7.8 | 須長 史生 |
2 | 2020.10.2 | 金 | 1 | ジェンダーの二分法(1) | ジェンダー概念を性別に関する社会的取り決め という観点から理解する。
男らしさ/女らしさについて社会学的に理解する | 4.7.8 | 須長 史生 |
3 | 2020.10.9 | 金 | 1 | ジェンダーの二分法(2) | ジェンダーによる男女の二分法が社会の隅々にまで蔓延していることについて具体例を挙げながら理解する
IS(インターセックス)について理解し、ジェンダーの二分法の問題点を検討する。 | 6.7.8 | 須長 史生 |
4 | 2020.10.16 | 金 | 1 | ジェンダーの社会的構築(1) | 社会生活におけるジェンダーの社会的構築について、内面化と達成の側面から理解する
| 5.6.7.8 | 須長 史生 |
5 | 2020.10.23 | 金 | 1 | ジェンダーの社会的構築(2) | ジェンダーの社会的構築の装置としての学校に注目し、その特徴を理解する | 5.6.7.8 | 須長 史生 |
6 | 2020.10.30 | 金 | 1 | ジェンダーの社会的構築(3) | 隠れたカリキュラム概念について具体例に即して理解する(1) | 5.6.7.8 | 須長 史生 |
7 | 2020.11.13 | 金 | 1 | ジェンダーの社会的構築(4) | 隠れたカリキュラム概念について具体例に即して理解する(2)
ジェンダー構築と学校教育の関係について討議する | 5.6.7.8
| 須長 史生 |
8 | 2020.11.20 | 金 | 1 | ジェンダーの非対称性(1) | 性別役割分業の定義について具体例を挙げながら理解する
性別役割分業と社会システムの関係について理解する | 6.7.8 | 須長 史生 |
9 | 2020.11.27 | 金 | 1 | ジェンダーの非対称性(2) | 女性の二重負担の仕組みを理解する
女性の社会参加に伴う諸問題についてその原因について考察する | 6.7.8 | 須長 史生 |
10 | 2020.12.4 | 金 | 1 | ジェンダーの非対称性(3)
まとめ | 男性の二重負担の構造を理解する
現代社会におけるジェンダー問題について、実際の社会現象を指摘しながら考察する 性差別のない社会を作るにはどうすればよいか,を課題に各自これまでの学習を踏まえて検討をする. | 6.7.8 | 須長 史生 |