科目名 個別化製剤概論
責任者名 原田 努(薬学部  薬剤学)
学期 通期
授業形式等 選択  講義  1単位

◆担当教員

原田 努 (薬学部   薬剤学   准教授 )
佐藤 均 (薬学部   薬物動態学   教授 )
杉山 恵理花 (薬学部   薬物動態学   准教授 )
山本 栄一 (薬学部   薬剤学   客員教授 )
藤田 吉明 (薬学部   薬剤学   講師 )
田島 正教 (薬学部   薬物動態学   講師 )
門田 和紀 (薬学部   薬剤学   兼任講師 )
後藤 則夫 (薬学部   薬剤学   兼任講師 )
池松 康乏 (薬学部   薬剤学   兼任講師 )
石田 誠 (薬学部   薬剤学   兼任講師 )

◆授業概要

近年、モダリティの多様化により、ペプチド/たんぱく/抗体/核酸/遺伝子/細胞医薬そしてDTx(デジタルセラピューティクス)など革新的治療法が創出されている。さらに医療はノンレスポンダーを含む不均一な患者集団に対するこれまでの治療法から、個別で均一な患者集団に対して治療を行う個別化医療へと移行しつつある。一方、医薬品開発に患者と市民が参画するPPIも欠かせないプロセスとなり注目されてきている。このような医療環境変化において製剤はどうあるべきなのか、昨今の技術進展をレビューしながら考えていく。一方、製薬企業は医薬品を長期間有効活用するために、PLCM (Product Life Cycle Management) に積極的に取り組んできた。本概論では、特に患者視点で製品価値を最大化するPLCMに着目し、剤形の追加や利便性の改善に関する具体的な製剤設計について専門的知識を深めるとともに、研究を行う上での考え方・態度を身につける。また、製薬会社や患者会から講師を招き、先端的な製剤技術、患者ニーズおよび今後の展望について紹介していただく。

【受講上の注意】

遠方の学生の方に向けて、基本的にオンライン講義を行いますが、対面とWEBを合わせてハイブリッド講義とする場合もあります。
Google Classroomから開催方法、講義資料などを連絡します。
受講生の都合に合わせて、開講日を変更する場合もありますので確認してください。

◆連絡先

行番号担当教員メールアドレス・連絡先
  • 原田 努
tharada@pharm.showa-u.ac.jp 
03-3784-8203
  • 杉山 恵理花
e-sugiyama@pharm.showa-u.ac.jp
03-3784-8612

◆オフィス・アワー

行番号担当教員対応時間 ・場所など備考
  • 原田 努
授業日10時~17時 
3号館地下1階薬剤学研究室
  • 佐藤 均
授業日10時~17時
2号館2階薬物動態学研究室
  • 杉山 恵理花
授業日10時~17時
2号館2階薬物動態学研究室
  • 山本 栄一
授業日10時~17時
3号館地下1階薬剤学研究室
  • 藤田 吉明
授業日10時~17時 
3号館地下1階薬剤学研究室
  • 田島 正教
授業日10時~17時
2号館2階薬物動態学研究室
  • 門田 和紀
授業日10時~17時
3号館地下1階薬剤学研究室
  • 後藤 則夫
授業日10時~17時
2号館2階薬物動態学研究室
  • 池松 康乏
授業日10時~17時
3号館地下1階薬剤学研究室
  • 石田 誠
授業日10時~17時
3号館地下1階薬剤学研究室

【教育目標】

患者個別の課題を理解し、個々の患者に適した製剤の研究開発、選択および調剤を行えるようにするために、社会・医療上の課題および製剤・評価技術の進歩に関して理解を深める。

◆学修到達目標

1. 患者個別の課題を理解し、個々の患者に適した医薬品製剤の必要性について説明できる。
2. 小児用製剤の課題とソリューションについて理解し、説明できる。
3. 高齢者用製剤の課題とソリューションについて理解し、説明できる。
4. 薬剤の服用性向上を目指した製剤技術について理解し、説明できる。
5. 経口剤を中心としたDDSについて基礎から最先端の技術について理解し、説明できる。
6. 近年注目されている薬剤の投与経路として、吸入製剤について基礎から最先端の技術について理解し、説明できる。
7. 最新のジェネリック医薬品開発における科学技術と患者ニーズに対応した製剤について理解し、説明できる。
8. 経皮吸収製剤を中心としたDDSについて基礎から最先端の技術について理解し、説明できる。
9. 医薬品開発における薬物動態学の関りおよび今後の展望について理解し、説明できる。
10. 抗がん剤を中心とした最新のDDS技術について理解し、説明できる。
11. 患者個別のニーズに応える製剤技術について理解し、説明できる。
12. 中分子医薬品開発について理解し、説明できる。

◆講義・実習・演習の内容

講義の前半は、医療の課題や先端的な科学技術を応用した製剤について学習し、研究を実施する上での考え方・態度を身につける。 
講義の後半は参加型とし、履修者は医療の課題や先端的な科学技術について担当教員と討論し、個別化製剤に関する理解を深める。
講義を担当する講師は、製薬企業、国立医薬品食品衛生研究所などの研究者です。実務経験をもとに患者価値を最大化する製剤について講義をします。

◆準備学習(予習・復習)

課題の論文がある場合、事前に読んで内容を理解し、参考文献の知見も含めて紹介する準備を行う。

◆時間割

毎月1回土曜日の開講を基本とするが、第4~9回については水曜日夕方以降の開講となる。
不都合が生じた場合には受講者と調整する。(土曜日の開講が難しい場合は、平日夕方以降も候補とする)

行番号回数実施年月日曜日時間項目内容担当教員
1
2024.5.11
10 : 30 ~ 12 : 00
個別化製剤概論
⼩児⽤製剤の課題とソリューション
高齢者用製剤の課題とソリューション
患者個別の課題を理解し、個々の患者に適した製剤の必要性について学ぶ。
⼩児⽤製剤の課題とソリューションについて理解を深める。
高齢者用製剤の課題とソリューションについて理解を深める。
  • 原田 努
2
2024.6.8
10 : 30 ~ 12 : 00
薬剤の服用性向上を目指した製剤技術の開発患者個々に味の受容性が異なることについて理解を深める。
薬の味の評価法について理解を深める。
  • 藤田 吉明
  • 原田 努
3
2024.7.13
10 : 30 ~ 12 : 00
最新の吸入製剤技術吸入製剤について、基礎から最先端の技術について理解の理解を深める。
  • 門田 和紀
  • 原田 努
4
2024.9.7
10 : 30 ~ 12 : 00
最新のDDS製剤(経⼝剤)経⼝剤を中⼼としたDDSについて基礎から最先端の技術について理解を深める。
  • 石田 誠
  • 原田 努
5
2024.10.23
18 : 00 ~ 19 : 30
ジェネリック医薬品開発の先端科学(1)最新のジェネリック医薬品開発における科学技術と患者ニーズに対応した製剤について理解を深める。
  • 佐藤 均
  • 杉山 恵理花
  • 田島 正教
6
2024.10.23
19 : 30 ~ 21 : 00
ジェネリック医薬品開発の先端科学(2)最新のジェネリック医薬品開発における科学技術と患者ニーズに対応した製剤について理解を深める。
  • 佐藤 均
  • 杉山 恵理花
  • 田島 正教
7
2024.11.13
18 : 00 ~ 19 : 30
経皮吸収の基礎と製剤化技術(1)経皮吸収製剤を中心としたDDSについて基礎から最先端の技術について理解を深める。
  • 後藤 則夫
  • 佐藤 均
  • 杉山 恵理花
  • 田島 正教
8
2024.11.13
19 : 30 ~ 21 : 00
経皮吸収の基礎と製剤化技術(2)経皮吸収製剤を中心としたDDSについて基礎から最先端の技術について理解を深める。
  • 後藤 則夫
  • 佐藤 均
  • 杉山 恵理花
  • 田島 正教
9
2024.12.11
18 : 00 ~ 19 : 30
医薬品開発と薬物動態(1)医薬品開発における薬物動態学の関りについて、具体例から学ぶとともに、今後の展望について理解を深める。
  • 佐藤 均
  • 杉山 恵理花
  • 田島 正教
10
2024.12.11
19 : 30 ~ 21 : 00
医薬品開発と薬物動態(2)医薬品開発における薬物動態学の関りについて、具体例から学ぶとともに、今後の展望について理解を深める。
  • 佐藤 均
  • 杉山 恵理花
  • 田島 正教
11
2025.1.25
10 : 30 ~ 12 : 00
DDS製剤の物性・特性解析抗がん剤など最新のDDS製剤の物性とその特性解析技術について理解を深める。
  • 山本 栄一
  • 原田 努
12
2025.3.1
10 : 30 ~ 12 : 00
患者個別のニーズに応える製剤技術
中分子医薬品開発
3Dプリンターを⽤いた患者個別のニーズに対応した製剤についての理解を深める。
注目されるモダリティの一つである中分子医薬品開発について理解を深める。
  • 池松 康乏
  • 原田 努
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